男性の更年期とは
更年期障害と言うと、女性の更年期障害が比較的認知されており、診断や治療が確立されています。
一方、男性の場合は、男性ホルモン(テストステロン)の分泌の低下が20代から始まり、自律神経のバランスが崩れて徐々に進行していきます。その症状は多岐にわたり、細分化すると数百種類にも及ぶと言われています。
その為、加齢による身体機能の衰えなのか更年期障害なのか区別がつきづらいと言えます。また、日本で男性の更年期障害の研究が開始されてからまだ20年程度しか経っておらず、その全貌は明らかになっていません。
そこで、男性の更年期障害の特徴と症状について説明したいと思います。
男性更年期の2つの特徴
①発症する年齢の幅が広い
②症状がゆっくりと現れ、徐々に進行する
つまり、男性ホルモンは、20~30代を境に加齢に従ってゆっくりと減少していきます。
このホルモン分泌の変化が、発症の年齢幅が広く、症状が徐々に進行するという男性更年期の特徴を形成しています。
男性更年期障害の典型的な症状について
①疲労感・倦怠感・動悸・息切れ
②鬱・イライラ・強い不安感
③ほてり・発汗
④頭痛・耳鳴り・めまい
⑤不眠
⑥記憶力、集中力の低下
⑦筋力、身体機能の低下
⑧性欲の衰退・性機能の低下
⑨頻尿
この9つの症状のいずれかが継続的に発症する場合は、更年期であることを疑い、病院で
適切な診断をする事をお勧めします。
主に泌尿器科で行われる事が多いようです。それ以外には、内科や心療内科、精神科などを受診すると良いでしょう。
規則正しい生活を行って、ストレスから身を守り、健康な身体と精神を維持していきましょう。
参考ホームページ 一般社団法人 日本内分泌学会