fbpx
MENU

INFORMATIONお知らせ

2023年6月23日

フードロスと農業

物価が上がっている!!

価格に敏感な主婦の方はもちろん、普段そこまで物価を意識していない方でも感じていることでしょう。

それもそのはず、直近の消費者物価指数は、毎月、前年の同月を上回っているのです。

 

電気代などエネルギー関連はもちろん特に食用油や小麦は群を抜いた値上がりです。世界情勢の変化による資源高の他に、円安の影響もあるのかもしれません。その一方で価格がほとんど横ばいで推移しているモノがあります。それは皆さんお馴染みのお米です。

 

日本人が主食として食べるお米はそのほとんどが国内で生産され、われわれに安定的に供給されていますが、その消費量は年々減っています。近年のフードロスの風潮で更に消費量は減っているため、需要と供給のバランスから価格が上昇しない状況になっていると考えられます。

 

フードロスといえば、私が毎月監査している米農家はフードロスに関して「廃棄も含めて消費。廃棄してもいいから、とにかく買ってもらわないとどうにもならない」と言っていました。私が子供のころは「お米には1粒に7人の神様がいるから粗末にしてはいけない」なんて話を聞きました。しかし、実際は神様とか言っていられないほど苦しい経営状況下にある米農家がいるのも事実です。

 

捨てる食べ物が減るといえば聞こえはいいですが、そうなると需要が一方的に減るので価格が下がります。政府は補助金を交付し、ほかの作物に切り替える作付転換を進めていますが、今後も人口は減り続けるようなので一段と米の消費量は減ると考えられます。そうなると、国内の米農家はさらに苦境に立たされることになります。

 

お米は近年の物価上昇の影響を受けていないことから、みなさんの家計に優しく、ひいてはお米の需要を高めることで米農家への一助になるかもしれません。是非、お米を食べる機会を増やしてみてはいかがでしょうか。

 

文責 柴原 祥生

一覧へ戻る

CONTACTお問い合わせ