コロナ後の外国人観光客数の変化
2022年10月に日本政府による新型コロナウィルス感染症の水際対策が緩和され、個人旅行の受け入れが再開されました。
それから約半年を迎え、外国人観光客数はコロナ前と比較してどう変化しているのでしょうか。
新型コロナウィルス感染症の影響を受けていない2019年の数字と比較します。
水際対策が緩和された2022年10月から顕著に増加し、12月は11月と比較して約1.5倍となっています。
1月は伸び率としては横ばいとなっており、2019年の55%程度で推移していることが分かります。
したがって、訪日外国人数は増加傾向にありますが、回復途上にあるといえます。
では、長野県内の外国人観光客数はどうでしょうか。松本市の外国人宿泊者数を例にとって見ていきます。
日本全体と似た推移をしているのが分かります。
2022年10月は9月と比較して約3.8倍となり、その後は冬季のためあまり増加はしていないものの、12月は2019年の67.5%ほどまで回復していることが読み取れます。
松本市は、2023年3月に外国人観光客の増加を目的とした情報発信等のため、白馬村・長野市と連携協定を結んでいます。
さらに、日本を訪れる富裕層の外国人を呼び込む、観光庁の「モデル観光地」に岐阜県高山市とともに選定されています。
観光庁は複数年かけて観光戦略を集中的に支援する計画のようですので、今後の松本市の外国人観光客の増加に期待していきたいですね。
参考:(1)NHK 信州NEWSWEB “松本市 訪日客呼び込む観光庁の「モデル観光地」に選定” (https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/20230328/1010026038.html)
(2)NHK 信州NEWSWEB “人気観光地白馬村長野市松本市が外国人客増加で連携協定” (https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/20230327/1010026025.html)
(3)日本政府観光局 訪日外客統計
(https://www.jnto.go.jp/statistics/data/20230419_monthly.pdf)
(4)松本市ホームページ 観光統計 松本市外国人宿泊者数(月別H25~R4)
文責:姥貝 友香