令和4年分の相続税路線価について
国税庁から7月1日に令和4年分の相続税路線価が公表されました。
そもそも「路線価」とは何かご存じでしょうか?
路線価とはその年の1月1日時点で算定した主要な路線に面した土地の1㎡の評価額で相続税や贈与税の申告において財産評価を行う際に使用するものです。
路線価の全国平均は前年分を0.5%上回り、コロナ渦でマイナスに落ち込んだ前年から2年ぶりに上昇に転じました。主な理由としては、感染者数が減少しコロナ渦の影響から回復しつつあることが挙げられるそうですが、インバウンド需要が戻りきっていない観光地やテレワークの増加などでかげりが見えるオフィスエリアなどでは、下落が続く地点も多く,今後を見通すことはまだ難しいといえます。
ちなみに全国1位は37年連続で東京都銀座町の銀座中央通りで1㎡あたり4224万円だとか。歩くだけでお金持ちになった気分ですね。
県内平均は平成8年から27年連続で下回ってしまっている状況で、県内10税務署別の最高路線価と前年からの変動率は下記の表の通りです。
大町や木曽については人口減少と高齢化に歯止めがかからず下落状態にあるようです。その中でも、白馬村の路線価の上昇率は20%と全国で最も高くなりました。コロナ後を見据えた投資が出てきたことも今回の高い上昇率につながっているようです。
相続税の申告やご相談などがございましたら、お気軽に当事務所にご連絡ください。
出典
:信濃毎日新聞 2022年(令和4年)7月2日掲載分
:産経新聞 2022年(令和4年)7月2日掲載分
文責:鴨居 綾乃