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2022年7月29日

のぞみだより#26「2021年度の税収が発表されました」

7月の初旬に財務省から2021年度の税収が67兆379億円で、過去最高だったと発表がありました。コロナ禍であっても経済が回復してきたということのようです。所得税、法人税、消費税の主要3税がいずれも前年度よりふえています。そのうち最も多かったのが消費税で前年度より9172億円多く、全体の税収の32.6%を占めました。

平成20年にそれまで、1位だった所得税をぬいて、消費税がトップになりました。税収の多い順から、消費税、所得税、法人税となっています。

2021年度の法人税の増加は報道によれば、円安による輸出企業の好業績などが主な要因であり、所得税の増加は大企業から株主への配当が増えたことなどによるということです。

 

さて、中小企業は、コロナの影響で業績は低迷しています。そして多くが赤字でもともと法人税は収めていない企業が多い。すると税収が増加したのは、ひとえに大企業が利益を出したからにほかならないということです。ここに改めて、大企業と中小企業の格差を知ることになりました。コロナによって、中小企業の経営が逼迫しているのを肌身で感じています。

特に、観光業、観光関連事業、飲食業は大打撃を受けています。会計事務所の担当者は給付金等受給の支援を頑張っています。

 

日本の企業の9割以上が中小企業です。大企業数は、わずかですが、そのわずかな大企業が納めた税金が日本全体の税収の大部分をしめているということだと考えられます。本当に経済は回復しているといえるのでしょうか?

中小企業が置き去りになっているように感じてなりません。中小企業も頑張って利益を出して、納税し、中小企業の経営者の意見が通るような税制を期待したいと思います。

 

税理士法人のぞみ 松本事務所所長 税理士 百瀬幸子

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