今後、オンライン診療のニーズは伸びる?
あまり伸びていなかったオンライン診療ですが、新型コロナの影響で状況は変わってきているようです。今回の診療報酬改定で、以下の様々な規制が撤廃されました。
・従来はかかりつけ医に限定
・患者は3ヶ月以上受診している人に限定
・3回に1回は対面診療が義務づけ
・30分以内に通院できるといった距離要件
大半の医療機関はコロナ禍で、電話等再診をされていたかと思いますが、これを経験した患者さんは「オンラインで良いのではないか」と感じている方は多いと考えられます。そうなると、今後、特徴のある診療をしない医療機関は、オンライン診療をニーズに持つ、慢性疾患の患者さんは、オンライン診療を積極的に行っている医療機関に移ってしまう可能性があります。
その結果、診療圏も近くにある医療機関よりも利便性と専門性で選ばれる時代が来るのではないかと考えられます。まだオンライン診療へのニーズが少ない今からでも、医療機関はオンライン診療ができる体制を整える必要があります。
文責 医業経営コンサルタント 横木 貞則