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2022年6月3日

のぞみだより#25「何事も受けれる「はい」の姿勢で経験を重ねて欲しい」

私が働き始めて半世紀が経過しています。これまでお客様事業の栄枯盛衰に立ち会って来ました。思い返せば、ご支援に不足がなかったかと自分の行為について考えること多々あります。

 

二十代から職業会計人としての心構えをお示しいただいたTKC創業者飯塚毅博士の講演・書籍には励まされてきましたが、すべてが難解で例えば、座禅に取り組めば心が開けると言われても、湧き出る雑念を無くし自分の主人公を探すことはできませんでした。

 

そこで、事務所経営の指針を、歴史好きな私は武田信玄の「人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方,仇は敵なり」の名言と、武田信繁家訓九十九箇条に救いを求めてきました。事務所以外では、税理士法人のぞみ望月会長とのご縁で「TKC全国会・関東信越会」において30年余にわたり会務担当の役員としてお仕えしました。

 

1700余名の個性豊かで独立心旺盛な職業会計人の協調を得るには自分自身の「立ち位置」を確かなものしておかないと流され、会務がまとまりません。ただ「はい」という無心でお役を引き受けることで、自分を鍛える貴重な経験をさせていただいたと感謝しております。

 

無事に会務は引退しました今。ようやく「身の丈で暮らす」静かな日々を送っています。最近、「方丈記」の「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず・・」に触れ、これまでの出逢いに感謝し、真摯に取り組んできた時を思い出し、懐かしくありがたく思い出しております。

 

終わりとして、時間と健康に恵まれている皆さんには与えられたチャンスを貪欲に活かしてほしい。合掌。

 

税理士法人のぞみ 長野事務所所長 税理士 星野直信

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