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2021年6月25日

そんなシンプルな仕組み?特殊詐欺とキャッチフレーズの話

直接的な農業とはやや逸脱しますが、顧客に選ばれる努力は業界問わず必要不可欠です。

身近な例とすれば、近くのスーパーです。

店頭で何故か目を引く商品は勿論ですが、そこに付いているポップや流れている音楽、そしてやや大げさな売り文句は、よくよく見ると面白くありませんか?

色々な企業の商品、サービスには共通して、緻密に計算された(と思われる)商品とそれに合わせたキャッチフレーズがあります。

当たり前ですが、どんなに良いモノを供給しても、お客さんが知らなければ(手に取らなければ)意味がありません。自販機の飲み物を買う時は、殆どの方が自分の知っている商品を買っていると思われます。

さて、顧客が商品を知り得るのにより効果的と言われるのは、視覚よりは聴覚、つまりはキャッチフレーズになります。

見たことはないけど聞いたことはあるというモノは多いのではないでしょうか?

古今東西、印象的で心に残るキャッチフレーズはたくさん作られていますが、これらは匠の方が天啓の閃きや前衛的なセンスで考えたと思いきや、実は一定の法則を基に作られていることが多いことはご存じでしょうか?

特に有名な法則としては

「文中の単語に直接的な関係性がない」、「正反対のフレーズが入っている」、「文章自体が不完全」、「決定的な違和感を与える」といったものがあります。

人間には不可解なものに直面すると否応なくそれを察知、意識する(不可解なものから危険を回避するための原始時代からの防衛本能の一種です。)らしく、このような人間の習性を利用して、消費者に意識させるようなキャッチフレーズは作られます。

例を出してみましょう(『』が法則に当てはまる部分です。)

「『考える』な!『感じろ』」

「事件は『会議室』で起きているんじゃない。『現場』で起きているんだ!」

「『心』を『燃やせ』」

「『おいしさ』は『やさしさ』」

「『モーニング』『娘』『。』」

「『海』と『毒薬』」

「『少林』『サッカー』」

「『美』『魔女』」

敢えて出典等は控えますが、聞いたことがある、もしくは初めて聞いたとしても、何故か気になる文章ではないでしょうか?

しかし、改めて一文だけで見ると本当に意味不明で驚きますね。

さて、長々とキャッチフレーズの種明かしをしましたが、実はこれは特殊詐欺の過程にも使われる手法なので注意が必要です。

まだまだ新型コロナウィルスの影響は長引き、完全な経済復興までは相当な時間がかかるでしょう。

そんな中、残念ですが特殊詐欺の発生頻度も上昇する事が予想されます。

不謹慎ながらも「ワクチン景気」や「コロナビジネス」なんて言葉さえも出てくるかもしれません。

どんどん入ってくるビジネス情報の中で、妙に聞こえが良く、心に響くような感覚を受けたら一度、上記の法則に当てはめてみて下さい。無意識のうちに騙されている部分がないかを確認してみましょう。

そしてご興味があれば、もっとキャッチフレーズの勉強も掘り下げてみてはいかがでしょうか?特殊詐欺の予防とビジネスの勉強で、まさに一石二鳥です。

もしかしたら農業でも新しいヒット商品やサービス等が閃くかもしれません。

以上、「そんな『シンプル』な『仕組み?』『特殊詐欺』と『キャッチフレーズ』の話」でした。

さて、この題名の印象はいかがでしょう?

 

文責:農業経営コンサルティング事業部 日本政策金融公庫認定 上級農業経営アドバイザー  大久保 荘司

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