最近、身近に感じた付加価値
まだまだ新型コロナウィルスの影響は続いています。
人前でのマスク着用は当然であり、3密回避は合言葉のようになってしまいました。
そんな中、一時期、映画館が賑わうニュースがありました。ご存じ「劇場版 鬼滅の刃」です。
私は映画館には10年以上足が遠のいていますが、職場の同僚の話を聞く限り一人1800円、約2時間の娯楽としてはやや高めの値段設定です。
加えて、今は家庭のテレビでも大画面で迫力のある映像が見られます。他の人に気を遣って静かに見る必要はなく、お喋りし放題、お菓子も食べ放題です。情報過多によるネタバレ等、映画館の運営はここ数年、低迷していました。
しかし「鬼滅の刃」は映画史上、興行記録を塗り替える偉業を成し遂げたようです。
因みにこの「劇場版 鬼滅の刃」は既に原作でストーリーは語られており、観に行く人の大半がその内容を知っていたと考えられます。
同時期に上映される映画は他にも色々とあったはずですが、鬼滅の刃が凄まじい集客力を持っていたことが考えられます。
この時の映画を観に行く人たちの心理を敢えて示すならば
「映画館で鬼滅の刃を観る」+付加価値α>映画館に行く労力一式+一人1800円払う+感染リスク+内容は知っている+ちょっと待てば安価でDVDレンタルでも観られる。
といったところでしょうか?
そうなると、この付加価値αが桁違いということになります。
付加価値の中身や宣伝等、その他不確定要は別の話になってしまいますが、いずれにせよ数字は嘘をつきません。「選ばれること」はビジネスでは必須となります。
最近はワクチンも到着し接種が始まりましたが、まだまだ経済の見通しは良くありません。是非とも鬼滅の刃のような付加価値を商品やサービスに乗せていきたいですね。
文責:大久保荘司