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2020年10月16日

コロナ禍の今だからこそ、会計で会社を強くする!【資金繰り表の作り方、経営計画書の策定】

社会経済活動が少しずつ動き出してきたものの、これからも長期にわたる新型コロナウイルスの影響が考えられます。資金調達、給付金申請、納税の分割納付など、様々な対策を講じた今だからこそ、数字を見直して現状を正しく把握することが大切です。

会社で今すぐできる、2つの帳票を紹介します。まだ活用されていないようでしたらぜひ作成してみてください。

 

  1. 資金繰り表

資金繰り表は、現状を正しく認識し、負債や支出の増加を抑えて余裕を持った資金調達を行うために有効な資料です。給料・家賃の何か月分に相当する資金が手元にあるか、6カ月程度先の資金繰り表を作成してみましょう。

①手元資金を確認しましょう。

②前年比、本年実績を参考に売上と仕入金額を予測しましょう。

③取引先ごとの回収サイトを参考にして、入金額の予測をしましょう。

④支出予定の金額を確認しましょう。給与を含む経費、買掛金、未払金、借入金、リース料、手形の支払等、毎月の支出予定から必要資金を予測してみましょう。

⑤臨時収入、新規借入、修繕費などの支出をわかる範囲で予測してみましょう。

⑥翌月への繰越残高を確認し、資金の不足がないか確認しましょう。

資金がショートすることのないように、余裕を持った対策が必要です。支払い時期や方法を交渉したり、一部前受金で受け取ることなど、状況に合った対策で資金繰りを安定させることができます。

 

2.経営計画書

中小企業にとって厳しい状況が続いていますが、この状況は長期化が想定されます。新型コロナウイルスによる経営への影響を確認するとともに、今後の生き残りのための、事業の見直しが必要になってきます。お客様に対する「当社の強みや価値は何か」を改めて確認し、限界利益の確保に繋がる取り組みについて話し合いましょう。

①強み、弱みを分析

自社を取り巻く外部環境と内部環境を分析し、状況を把握することから始めましょう。

②顧客や商品の動向を確認し、自社の社会的価値を改めて考える

平時とコロナ禍での顧客別売上高や商品別売上高を比較して、どのような変化がおきたか整理してみましょう。

③事業構造の見直し

自社の商品、サービスが他社よりも優位に事業を展開する市場はどこかを考えてみましょう。既存の商品、サービスに手を加える必要があるか、ターゲットを変える必要があるかを検討してみましょう。半年後、一年後、三年後にどのようになっているのが理想ですか。具体的に検討してみましょう。事業構造を見直すことで、今後の具体的な目的を決めることができます。

④課題を明確に

目標が決まったら、目標を達成するために必要なものを考えてみましょう。人、資金、商品など、足りないものはありますか。

不足しているものを確認し、その確保のために必要な時間や費用を計算してみましょう。

⑤「アクションプラン」の作成

課題が決まったら、解決のために何をするべきかを考えてアクションプランを作成しましょう。いつまでに、何を行うか、担当者は誰か、その目的は何か、を一覧表にして、資金が必要になる時期を予測します。

⑥資金計画の作成

目標利益と必要経費を積み上げることで目標売上高が計算できます。借入金の支払いや長期未払金の支払がある場合は、その支払いも目標利益に組み込みましょう。

 

見通しのつかない不安な時期だからこそ、自社の強みを確認してみる必要があるのではないでしょうか。数値予測を立てることで予測と現状との差異を毎月確認することが出来ます。状況分析の作業は、コロナ時代を乗り切っていく鍵の一つになります。

 

文責:澤口 由佳

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