のぞみだより#16 「不景気への心がけとは」
世界中で猛威をふるう新型コロナウイルス。外出自粛・店舗の休店要請と地域経済は低迷しています。長引けば生活資金に窮する人も増え、政府・地方行政からの給付者も増えるばかりです。
半世紀前にもなりますが、私が就職する時も不況、就職難でした。下宿のおばさんは「この程度は不況ではない、家族が居間にいるのに、玄関の靴を盗み日々の食事代にする泥棒が出てきて始めて不況というのよ!」と経験談を話してくれたことを思い出します。
今回のコロナウイルスの影響は、世界中の経済活動を混乱させ、収束の兆しも見えません。各国の中央銀行は政府の景気刺激策のため紙幣を増刷し、債務を増やしています。国だけでなく企業も個人も借入を増し破産する道程を歩み始めているのは事実であります。その償還を考えれば全世界同時不況は長期間続くとの覚悟が必要となります。
下宿屋のおばさんは「もし大事な物を盗られたら上野忍ばず池の泥棒市で買い戻しなさい!」と不況時の生き方を教えてくださいました。今はグローバルの時代、泥棒は飛行機で入国し、全国中で空き巣・事務所荒らし・資材置き場から・車上荒らし・自販機からの小銭などなど何でも金に換えて飛行機で帰国します。
世界の常識、日常の支払はキャッシュレスで現金は駐車場代金のみ、高価な時計・指輪などの本物は特別な時だけ、日常身につけるのはイミテーションでと、自己防衛に心がけること。不況を乗り越えるには守りの姿勢と返済不要の給付金を申請し手元資金の確保に心がけることが必要であります。
税理士法人のぞみ 長野事務所所長 税理士 星野直信