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2020年2月19日

資本のお話

2020年は暖冬のようですが、皆様の毎日の健康はいかがでしょうか?

体調管理は本当に大切ですね。毎年、健康ブームは下火になることがなく、ネタも尽きません。もう使い古された言葉ですが、体が「資本」です。

会計事務所のブログなので、せっかくだから「資本」について考えてみましょう。

現在の資本の考え方は「期末自己資本内部における拠出資本」というものが主流になっています。「主流」という言葉を用いましたが、実は会計規則や概念、そして税法は時代と共に刻々と変化しています。

テクノロジーや経済活動が時代によって変わるように、それに合わせて会計や税務も変化していくのは当然と言えば当然です。

話を戻しましょう。拠出資本とは簡単に言うと株主から集めたお金(出資されたお金)です。株主は原則として営業活動で得た企業の利益に対して、出資したお金を基準に配当を貰います。

この時、出資したお金と、創業から会社経営で稼いだ利益(配当できるお金)を別々に把握しておかないといけないという考えが現在の「資本剰余金、利益剰余金区別の原則」と呼ばれるものです。

馴染みのない字面のことはさておき、内容を噛み砕くと「出資したお金は最終的には株主に返すものだから、決算書にはソコが分かるようにしておいてね」ということです。

こうしておかないと、変な話ですが出資した金額を配当してしまうことも有り得るということです。出資したお金はいずれ株主に返すものですから原則として企業自身に残しておくべきです。しかし、この場合は出資金を浸食していることを意味しています。

つまり株主配当のために企業自身の体力が削られる現象になります。株主に配当するために自らの体を削るのはおかしな話です。企業として正常な状態ではないことが直感的にも感じ取れるのではないでしょうか?

前述の「資本剰余金、利益剰余金区別の原則」とはそれを防ぐための原則、概念であり、結果として企業の正確な経営成績や財政状態を把握するための原則となります。

さて、確定申告の時期も近づき日々の業務以外にも申告業務が発生しているのではないかと思います。冒頭で「体が資本」という言葉を用いましたが、資本=体、配当=活動結果と仮定するならば、やはり身を削ってまで色々な成果を求めてはダメですね。

身を削りそうだったらお気軽にご相談ください。

自分の体にも「資本剰余金、利益剰余金区別の原則」を適用しましょう。

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