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2019年10月21日

お金に関する将来の不安

お金で考えたときの自分の将来について、不安を抱えている方が多いと思いますが、ほとんどの方は、漠然とした不安なのではないでしょうか?不安も漠然としたままですと、対策を立てることもできません。具体的に、数字に出してみて、対策を立てていくと、意外にやるべきことが明確になり、安心して生きていくことができます。

「老後を送るのに、年金以外に、3000万円が必要だ」という、画一的な情報が流れていましたが、すべての人が同じ生活をしているわけではありませんので、全員が3000万円のわけがないのです。ただ、はっきり断言されると、その情報に踊らされて怪しい投資に引っかかってしまったりします。

不安に思われたら、本当にそうなのか確認しましょう。

そもそも、今の自分の経済状態をきちんと把握できているでしょうか?

収入にもいろいろあり、お勤めをされている方、事業をなさって自分で経営されている方、デイトレードで収入を得ている方と様々ですので、ここでは、わかりやすく、対象が多い給与所得の方を例にとってお話ししたいと思います。

会社にお勤めの方は、まず、給与明細と就業規則の中の給与規定をしっかり見ましょう。基本給はいくらで、今自分はどんなステージにいるのか?昇給するにはどんな方法があるか。言い換えれば、会社の規定にどんな手当があって、どうすれは手当がつくのか(例えば、部長になると役職手当がいくらになる。○○の資格を取ると手当がいくらつく 等)

今のまま、定年まで勤めたときの自分自身の収入がどのようになっていくかを計算し、昇給したらどうなるのか、このままの状況で退職金はいくらになるのか?をシミュレーションし、生涯年収を計算してみましょう。

また、逆にどんな手当てが引かれているのかも確認すべきです。

通常は、以下のものが引かれています。

1.健康保険

本人や家族が、病気やけがなどで診療を受ける際に、一定割合のみで医療を受けるために支払う保険料です。

・・ただし、勤務状況により加入できない場合もあります。

2.厚生年金保険

法律で定められる所定の年齢に達した時などに、年金を受けるために支払う保険料です。

現状では、国民年金に上乗せした額が支払われます。

・・ただし、勤務状況により加入できない場合もあります。

3.雇用保険

主に退職した時に、次の仕事が見つかるまでの間、ある一定の条件のもとで受給を受けられる失業保険などのための保険料です。

(失業保険以外にも就職促進給付・教育訓練給付・雇用継続給付などの制度があります。)

4.介護保険

一定の要介護状態になった時に介護サービスを受けるために、40歳以上になると納める保険料です。

5.源泉徴収税

当年分の総所得に対して課税される税金を、毎月概算で控除し、12月に年末調整を行って精算されます。

6.住民税

前年の所得に対して課税される市町村民税です。

 

以上の1から6については、源泉徴収税が精算される以外戻ってくることはありません。

それ以外に財形などが控除されている場合がありますが、内容をしっかり把握しておきましょう。不明な点は、経理の方に確認すべきです。

将来の計画を立てるときは、税金や社会保険料を控除した後の手取りの金額で考えていきます。財形などの積み立ては、前述の税金関連とは違うため、手取り額にプラスして考えます。

 

また、今の会社の健康保険と年金はどうなっているのかも確認します。健康保険については、どんな時にどんな給付金がもらえるのか?(けがや病気で会社を長期に休み給与がもらえないときどうなるのか 等)年金については、どのようなタイプの年金に加入しており、年を取ったとき自分はどのくらい年金がもらえるのか。国民年金だけの場合は、一定の支給額ですし、厚生年金なら、年金ネットへ登録すると、自分の年金をいろいろなパターンで、シミュレーションしてみることができます。

それらを並べて、今からどのように収入が変化していくのかを、表にしてみるとよいでしょう。そこから、生涯の年収の予測を算出して、それに合わせて、生活を見直してみると、どんなことに気を付け、どんな努力をすべきか見えてきます。

是非、早いタイミングで取り組むことをお薦めします。

 

CFP® 五十川貴巳子

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