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2019年6月26日

のぞみだより#8

今回は、金融機関との交流会での挨拶を紹介します。

「自利利他について、飯塚毅初代会長は次のように述べています」

「・・・ 利他の「他」もただの他社の意ではない。己の五体はもちろん、眼耳鼻舌身意の意さえ含む一切の客体をいう。
世のため人のため、つまり会計人なら、職員や関与先、社会のために精進努力の生活に徹すること、それがそのまま自利すなわち本当の自分の喜びであり幸福なのだ。
そのような心境に立ち至り、かかる本物の人物となって社会と大衆に奉仕することが出来れば、人は心からの生き甲斐を感じるはずである。」(会報「TKC」1998年新年号)

自利利他の実践として、真摯に、夢中になって関与先指導に取り組むことが「租税正義の実現」めざす社会運動であると理解し、その実践で会員の社会的評価が得られ、「信頼される決算書」との評価が関与先を守り、社会全体で公平・平等が実現する。

何故、伝票起票・巡回監査・決算申告業務・書面添付・自計化・電子申告・経営改善支援が関与先の経営力向上につながるのか、その実践が自利利他そのものだから。

とかく私たちは、自己と他者、自分と他のものという二元的な考え方に深入りしています。その見方では誤解が生まれやすい。科学の進歩により、物事の本質は原子からできていると教えていただいています。私のいるところは少し原子の密度が高いかもしれません。身の回りにあるものはすべて原子の密度が高まっているのです。
あなたもありません。私もありません。けれどもそれはそこに存在するのです。物も原子の濃淡でしかありませんから、それにとらわれることはありません。一元的な世界こそ真理です。

金融機関の皆さんも、TKC会員のみんなも、企業の永続的発展を願うことに立場の違いはありません。

TKC会員は書面添付制度で築き上げた「信頼される決算書」を「モニタリング情報サービス」で提供することで、金融機関の皆さんにも金融庁が求める「ディスカッションペーパー」制度での資料として、融資先の実態を深く把握し、明確な支援施策をいただければ幸いであります。企業・金融機関・TKC会員の三者の連携こそ長野地域の発展に貢献できると確信します。

 

税理士法人のぞみ 長野事務所所長 星野直信

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