あけましておめでとうございます
今年最初のブログです。
今年の干支は『羊』です。干支にちなんで今日は羊のお話『羊豆知識』です。
羊は草を食べる名人です。牛は草の上の方を食べ、馬は真ん中ぐらいまで食べます。牛や馬を放牧した後、ほとんど草が無くなって、何も食べられそうもない放牧地で羊は上手く草を食べることが出来ます。それは、短くなった草でも地面の間際まで食べることが出来るからなのです。
又、木の葉を枝から食いちぎるのも上手です。これらの事から、羊の祖先は、食物の乏しい所に棲んでいたことが想像できます。
羊の上唇には縦に溝が入り、左右に分かれていて、それぞれを自由に動かすことが出来ます。これが羊の特技の秘密です。羊の門歯は、下側しか生えていません。これは、牛などと同じで、上側は固い歯茎になっています。歯と歯で齧るのでは無く、歯と歯茎で齧っています。羊の歯は中央から2本ずつ、1年ごとに永久歯に生え変わります。このことにより歯から年齢を知る事が出来ます。
野生羊の毛は粗毛(ヘアー)で、皮膚に近い部分にだけ柔らかい下毛(アンダーコート)が生えています。今から8000年位前頃から、より多くのウールを取る為に、羊は改良され、体全体がウールで覆われるようになりました。
羊の体には眼下腺、鼠径腺、前後の指間腺の3部位、8箇所に脂肪分の分泌物を出す脂腺があります。この分泌物は個体により臭いが異なり、羊が集団生活をする上で重要な働きをしています。
羊は、品種的には現在3000種類ほどいます。大きく分けると、肉用、羊毛用、その両方用に分けられます。気候、風土や草地などにより、もっとも適した品種がそれぞれ飼われています。
羊の毛刈りは、羊の生産物の中では非常に重要です。常識的には春に毛刈りをすると思われていますが、最近では、初冬に毛刈りをすることも多くなってきました。(小岩井牧場談)理由は冬の間は、舎飼いをするので、藁ゴミ、脂、臭いが強くなります。
春から秋にかけての放牧中に、余分な脂が抜けていて、冬の前、舎飼いする時に毛刈りをすると、殆ど藁ごみが付いていません。良質な製品にするのに脱脂作業やゴミ取りで手間取ることがありません。脂も少なく、黄ばみや、臭いも少ないので、生産コストも少なくて済み、良質なウールが出来るというわけです。冬前に毛刈をしても舎飼いにするので、寒くはありません。
2015年1月