富裕層とは・・
富裕層のイメージは・・
都心の高級マンションに住まい、高級車をのりまわす。
食事は、高級フレンチか高級懐石料理店か?
洋服は、高級ブランド物をお召しになり、常に『ひかりもの』を身に着けている。
負債を含まない預貯金や株式などの純金融資産を1億円以上持っているのが富裕層といわれ、日本には約81万世帯ありますが、実際は、富裕層という言葉で思い描く生活とは違ういたって庶民的な生活様式があります。
富裕層が多いといっても、日本は純金融資産の約7割を60歳以上の人たちが持ち、富裕層の年齢構成がとても高い国です。しかも、その7割が住宅をもっている為、土地の評価額が高い日本では、現金が少なくても土地だけで資産家と呼ばれる人ことになってしまうのです。
日本の世帯平均資産は3,600万円。その内訳は金融資産が約950万円で、不動産資産が約2500万円と他の国に比べ大きく偏っています。しかも多くは居住用であり、終の住処になる予定なので、その不動産が新たに資産を生み出すことはありません。
一方、アメリカは、株などの投資資産が日本雄4倍に近い割合を占め、新たな価値を生み出しています。リーマンショック以降も個人金融資産を約20兆ドル増やしていますが、それに対し、日本はほぼ横ばい状態です。
日本人は、預金性向が高く、年齢が高い富裕層は今後増える見込みのない資産を守る為、より現金をため込む傾向が見て取れます。年齢が高いとアクティブな投資家にはなれないようです。残高があっても、生活防衛に回り、暮らしぶりが至って庶民的になるのも納得です。
贅沢な生活ができるのは、「持っている人」ではなく「稼いでいる人」です。